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イリューションステッパー 300k
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レア スマッシャー アボリム モブ ベルモット デモニックガントレット セルマリオンの息吹 鉄龍の腕 ツインキュービック バルチャーファイター スチールゴーレムの右手 エルクレストナー 超合金M5ガントレット エクスペラーの手 インフェルノマロー ユニーク 反重力リフター メイズ メイドインヘヴン ゴルアの教え- 勇猛 刹那の灼熱 ブラッドソウル レガシー アスライのガントレット アスライのミステリーガントレット ケルピーのガントレット ケルピーのミステリーガントレット ムミアのガントレット ロケルのガントレット ヘイディのメカニカルアーム アカイアのエクスプリオ レイデンのデストロイヤー ニトラスのオーバーマスキン [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]] [[]]
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PM06:10 ハザリア『救出組みはバランガの目前までたどり着いた。貴様らはどうなっている?』 ミナト「どうも、こうもねーよ」 アイミ「クライマックスって感じよ」 シュウ「ふふふ、ここまではたどり着きましたか。まあ少し頭を使えばどうにかなるレベルの話でしたし、むしろ時間をかけ過ぎですね」 シュウヤ「御託はいいんですよ。それよりも、どうやって貴方を倒すかで今、私の頭の中は一杯なんですが」 シュウ「そうですねえ、これを使ってもいいんですが、あまりに芸が無いですし」 アーク「これ……ってうわあああああ!」 ルル『機体シルエット確認。形状からグランゾンと見て間違いないかと』 シュウ「ええ、レプリカですが能力は十分ですよ。もっとも、ネオグランゾンさえあれば、こんな面倒なことをせず、ゼラドさんをさらって 逃げればよかったんですが、グランゾンではタイムダイバーから逃げ切れる自身がなかったもので」 シュウヤ「確かにそれを使われると勝ち目はありませんね。もっとも、外で休んでいるイルス先輩ならどうかは分りませんが」 シュウ「無駄ですよ、この部屋の周りに貼られている障壁は、ガンエデンと言えども認識齟齬を起こして破壊できない代物ですし」 レモン『確かにそうみたいね。でもこれって何か大型の出力機からエネルギーを出してるみたいなんだけど……ねえ、首謀者さん グランゾンを使わないんじゃなくって、使えないんじゃないのかしら?この障壁の出力元になるようなのはグランゾンしかないみたいだし」 シュウ「正解です。とまあ、そんなわけで私もこの体一つと、このヴォルクルスの末端程度しか使えないわけですよ」 ヴォルクルス「…………」 シュウヤ「では、ゲームで勝負などどうでしょうか」 マキネ『シュウヤ!ついに狂った!あんたがゲームで勝負って!』 レモン『止めておきなさい、世界がかかっているんだから』 シュウヤ「失礼な人ですね。それに、ゲームに弱いとか散々言われてますが、運を引き寄せるゲームやゲーム性が高い物が苦手なだけで、 単純な数字遊びや覚えるゲームならアークとも互角ですよ」 ハザリア『物覚えが極端に悪く、九九でつまずいたアークを出されても説得力が無いわ!』 アーク「うっわ傷ついた。あんたら人をどんだけバカにしたら気が済むよ。俺ゲーム全般は弱くねーって」 シュウ「ゲームですか。いいですよ、必要なものはグランゾンの予備領域でワームホールでも開いて取り寄せましょう。君達は私に一度でも勝てば 君達の価値にしてあげます」 マリ『ちょっとまった、ゲームなんてやっても意味無いだろ!さっさとこいつをぶちのめしたほうが』 ハザリア『あほが!そんな事したらヴォルクルスに取り付かれておしまいだ。それに奴とヴォルクルスの結合の不安定さ、そしてシュウヤの言った事を 信用するなら、奴の父親はまだ抵抗している。何か条件付けをしてそして負かしてやれば向こうから呪縛に打ち勝つはずだ』 シュウヤ「そういうわけで、ではまずは神経衰弱で勝負です」 PM09:10 レモン『こいつ……強い!』 ハザリア『ああ、最初に偉そうに出て行って、30連敗してそこで膝を抱えているシュウヤはともかく、俺がチェスで負けるとは』 シュウヤ「ブツブツ……おかしい……すべての目を完璧に覚え、めくったカードは全て暗記したのに」 マキネ『いや、それ以前にゲームに対する適正が無いんじゃ……一度めくったカードしか当らない時点で運の欠片も無いでしょ』 シュウヤ「くふぅ……」 ミナト「俺、レモン先輩、レタスの3人組で麻雀挑んで負けるなんてどんな状況だよ」 シュウ「わざわざ司令室の方も遠距離通信で参加ありにしたというのに、情けないですねえ」 アイミ「ねえ、あと残り時間ってどれくらいなの?」 ミィ「あと3時間ですの……」 シュウ「残念ですが、それはイングラム氏の憶測ですよ。それよりいくらか予定が早まってましてね、あと20分ほどで完了します」 リトゥ「20分って……そんな!」 レラ「あと……2人……しか」 ルナ「実際にゼラド救出なども考えると後一人が限度だ。同時進行の作戦とはいえ、実質こっちを確保して末端のアインストの動きを止め それから救出と言うのが理想だった。現に、今お父様達は苦戦中。とても突破できそうに無いという事だそうだ」 ハザリア『となると、最後の一人をどうするか……』 スレイチェル『おい、宇宙で戦闘中のヒリュウ改から通信だ。発信者はタスク・シングウジ』 レタス『お父様!?』 ハザリア『ほう!ギャンブル界の生ける伝説!イカサマの王か。彼奴なら確かにこの状況を打開できるかもしれん』 タスク『残念だけどそりゃ無理だな。モニター越しの勝負じゃ俺のイカサマは使えねーよ。てか、まだ戦ってねーって聞いたぞ、アーク』 アーク「いや、んな事言われても……レタス先輩やミナトが麻雀で負け、計算とかみたいなのではシュウヤが手も足も出なかったのに 今更俺が出て行っても」 タスク『はぁ~……そりゃお前、確かにあの連中は異常だぜ。カジノ荒らしをさせたら一つのカジノが一夜で丸裸にされるだろうよ。 でもな、奴らには無い物をお前は持ってるはずだぜ。九九を言えるようになるのに他の奴の10倍かかった男が、ゲームに強く なるだけの努力。そいつは他の誰にも無いお前だけの物だ。こんな天才肌の群れの中で、じつはお前だけだぜ、運に頼らず、 生まれ持っての才能も無く、それでも強くなれたってのは』 ハザリア『ニュータイプのアムロやカミーユの中にシロー・アマダが混じっているような物か?』 タスク『そんな感じ。そしてな、お前は指にコインの形の肉刺が出来るまでずっとやり込んだゲームが一つだけあるだろ』 アーク「あれを……今ここでっすか?」 タスク『おう!やっちまえよ。お前なら出来るはずだぜ』 ハザリア『何だか知らんが、やれると言うのならやれ!何のゲームかは知らんがコインのということはゲームセンターの何かか?』 レモン『クレーンゲームとか言うオチはなしにしてよ』 レラ「違……アークの……一番得意は……」 アーク「んじゃ、勝負だ。用意するのはコップと水といくらかのコイン。交互に好きな枚数コインを入れて溢れさせたほうが負けの単純なゲームだ」 シュウ「ほう……いいでしょう。では相手になりますよ」 ミナト「何か始まっちまったけど……スッゲー緊張感だけどさあ、コインゲームってそりゃねーだろ」 シュウヤ「いいえ、有効です。それにあのゲームなら……彼は負けませんよ」 シュウ「では水はこのくらいでいいですか?いきなり溢れる直前と言うのもなんですので」 アーク「好きにしろよ、あと一度手にしたコインは絶対入れないといけないってルールだぞ」 ゼフィア『しまった……』 ハザリア『どうした?」 ゼフィア『先ほどから調べていたのだが、奴がどうしてあそこまで、多岐にわたったゲームで、しかもどんな不利な条件でも勝てたのか ふと疑問に思って調べてみた。そして今調べ終わったんだが……最悪だ』 レモン『何がよ……えっと、このパターンは……アカシックレコードへの干渉に……時流の探知って……まさかこれって予知!』 ゼフィア『それもヴィレアムのような不安定なものではない!ほぼ常時、流動を続ける未来の可能性を探し続け、自分にとっての最良の 未来を選択し続けている』 クリハ『じゃあ勝ち目なんて無いんじゃ!』 シュウ「今更騒いでも仕方ないですよ。では始めましょう、まず私から」ポチャン ルサイケ『始まった……』 ラキア『もう、だめか……』 タスク『いんや勝つね。あいつは』 レタス『お父様……そこまでアークを信じる理由はなんですか?』 タスク『あいつって、本当にバカだろ。言っとくけどシュウヤにも最初は負けてたんだぜ』 シュウヤ「最初の頃はとても弱かったんですよね。でもすぐに勝てなくなりました。負けたゲームは次は絶対勝てるようになるまで練習してきて ついでにほかのゲームも片っ端から。チェスと同時におはじきやビー玉、ベーゴマの練習をする男ですから……彼は」 タスク『おかげで、余計に学校の勉強はできなくなっちまったけどな。でもな、あいつどんなときでも、夏休み最終日に宿題全部残ってても このコインゲームだけは絶対に練習を止めてないんだぜ』 ハザリア『だが、それでも予知をすれば関係ないはずだ。どうすれば相手が負けるか。それだけ分れば後は勝つための手順を踏めばいい』 タスク『確か……予知ってのは決まった未来は見えないんだよな』 レモン『そのはずですけど?』 シュウヤ「それは、見ものですね」 レタス『アークの番ですわ……ってええ!』 アイミ「コインを鷲づかみって……そんな無茶苦茶な。あれ全部一度にいれないといけないんでしょ!絶対無理!」 シュウ「気でも狂いましたか?周囲からのプレッシャーに耐えかねて」 アーク「…………(スチャッ)」 シュウ「!」 ハザリア『手首のスナップだけで、乱雑に掴んだコインが一まとめになっただと!なんだあの一寸の狂いも無い動作は』 マリ『それより、あのシュウって男の顔色が急に変わったぞ』 ゼフィア『まさか、未来が一つに定められた……という事か?今奴は未来が見えなくなって混乱している……』 タスク『ああ……この勝負』 シュウヤ「アークの勝ちです」 アーク「行くぜ」ドボドボドボドボ ミィ「全部入りましたの」 ミナト「溢れない!すげぇ!もう表面張力の限界って所だ、コイン1枚入れるどころか水面に触れただけで溢れそうだぜ!」 シュウ「そんなバカな!ゼラド・バランガとコネクトして予知まで使ったと言うのに、負ける……そんなバカな!」 ハザリア『様子がおかしい……まかさ!いかん、逃げろアルトリート!』 アーク「は!?」 ハザリア『シュウヤの父親は今ヴォルクルスの支配から脱する!だがそうなると次の標的はそれに勝った貴様だ!』 ヴォルクルス「!!!!!」 レモン『ヴォルクルスがアークめがけて飛んだ!』 ルル『だめです!このままじゃ!』 ハザリア『どうにもならんか!』 アーク「あー、たく!なんでこうゲームの後ってのは頭が冴えてんだ!いいアイディアが浮かんじまったじゃねーかよクソ! レラ!ビットであいつを俺ごと奴を撃て!遠慮はいらねえ!やれ!」 レラ「……うん!……行け……」 シュンシュンシュン、バシュ!バシュ!バシュ! アーク「ぐっあぁぁぁぁぁぁ!」 ヴォルクルス「!!!!!」 ミナト「ヴォルクルスがまたシュウヤの親父の中に戻ったぞ!」 シュウ「ダメダ……シハイヲ……イジデキナイ……ナラバ、コノナカノヤツラダケデモ!」 アイミ「グランゾンが起動した!」 ゼフィア『遠隔操作かオートコントロールか……く、このままでは!』 ハザリア『はん!動かしおったか!むしろ好都合!行け突入だ!』 イルス「ほらほら!真打登場!」 タカヤ「休んでいた分は働かせてもらう!」 シュウ「チィ……コノママデハ……」 ミィ「えぐりますの!」 シュウ「ナッ……」 レモン『アルフィミィは魂だけを抉り出すことが出来るの。つまい邪悪な魂といってもいいヴォルクルスだけを抉り出すのもまた可能」 トウキ「ミナト!やるぞ」 ミナト「兄貴!このタイミングでやってくるってどんだけ狙ってんだよ!」 トウキ「バカ野郎!バリアが消えたらあんな階段20秒だ!さあグダグダ言ってないでやるぞ」 ミナト「おう!ダブル・ライジングメテオ」 トウキ「インフェルノ!」 ヴォルクルス「ギアアアアアアアアアアアッ!」 ハザリア『それでもまだシュウ・シラカワの中に戻ろうとするか!なんという執念!』 アイミ「させるかあ!」ドガッ! ミナト「ナイスだアイミ!」 アイミ「ありがと!」 シュウヤ「とどめは私がやらしてもらいましょう!さあ邪神ヴォルクルスよ父を利用してくれた礼はたっぷりさせてもらいますよ!ハアッ!」ザシュ! ヴォルクルス「ぎ……が……ああああああ……」 シュウ「…………くっ、ありがとうございます……さすが私の息子です」 クリス『お父さん!元に戻ったんですね!』 ハザリア『鞭で邪神を輪切りか!恐れ入ったわ!よし!タイムダイバーの連中に伝えてやれ!こっちは終わったあとはそっちだけだとな!』 レモン『まって、あまりいい報告ばかり出来無さそうよ。まだゼラドへの支配もアインストとペルフェクティオの支配も続行中。恐らく、 ゼラドを捕らえているヴォルクルスを倒さないと終わらないわ、この戦い』 PM09:20 ヴィレアム「首謀者は倒した、ただしゼラドの支配の進行は続行中か!」 クォヴレー「しかも残り時間は10分だと」 イングラム「だが、脳を失って奴ら統率が取れなくなってきている。今ならいけるぞ!」 ディストラ「全武装開放!ディスレブフルドライブ!いけますよ!」 イングレッタ「ならまず突破口を開くわ、アストラナガン!」 アストラ「承知!アトラクター・シャワー!T-LINKフェザー!ガンファミリア!一斉射出!」 ギリアム「続けていくぞ!メガブラスターキャノン!スパイダーネット、チャフグレネード、アーマーブレイカー、スタングレネード発射!」 イングラム「どんだけ能力低下や行動不能系を積んでいるんだ!ええい、行くぞ!」 クォヴレー「分っている!アストラナガン、ガンスレイブ展開!」 ヴィレアム「俺達も続きます!」 ガイスト「ヴィレアムさん、サポートは任せてください」 ヴィレッタ「後方支援は私が、アキシオンバスター、デットエンドシュート!」 クォヴレー「このまま行けるか!」 ディストラ「側面からアインスト・ゲミュート!数は10」 クォヴレー「ちぃ!メスアッシャー!」 ヴィレアム「後はゼラドのところまで一直線!行くぞ!」 ガイスト「待ってください!アインスト・グリードが前面に展開していますハイストレーネ来ますよ!」 ヴィレアム「多少のダメージはHP回復で!」 ガイスト「周囲にエネルギー反応多数出現。アインスト・アイゼンです」 ヴィレアム「なっ!」 アインスト・アイゼン「…………!」 ヴィレアム「ぐあああああああっ!」 ギリアム「いかん!いくらツヴァイザーゲインの装甲でもあんな全方位から杭を打ち込まれては!」 ヴィレッタ「ヴィレアム!離脱しなさい!」 ヴィレアム「まだだ……こんな所で引いたら、何のために来たのか分らない……」 ガイスト「ですが」 ヴィレアム「生きて帰る!ゼラドを連れて、レイナに約束したとおり生きて帰る!それが俺の……今の使命だ!」 ガイスト「で、でも……機体のダメージが」 ヴィレアム「ガイストさん。俺と極限までシンクロしてくれ。融合でも構わない。とにかく……勝ちに行く」 ガイスト「分りました……意識をあわせてください」 イングラム「まずい、コクピットを突破されるぞ」 ヴィレッタ「ヴィレアム!」 クォヴレー「貴様!こんな所で死ぬつもりか!貴様が死んでもゼラドは悲しむぞ!」 ヴィレアム「生きる……そしてゼラドを救う!」 ディストラ「ツヴァイザーゲイン出力上昇……ですが、その周囲にもエネルギー反応!アインスト・ゲミュートです!」 イングラム「食われるぞ!離脱しろ!」 アインスト・ゲミュート「!!!!!」ガシャンッ アインスト・グリード「!!!!!!」チュドンッ! イングラム「押さえ込まれた状態で……ハイストレーネの集中砲火……ダメか……」 ヴィレッタ「ヴィレアム!」 ヴィレアム「はあ、残影玄武弾!」 アインスト・ゲミュート「!!!!」 イングラム「無事だと!なら今のは、麒麟・極の残影か!」 ヴィレアム「うおおおおおおおおおおおっ!」 クォヴレー「ツヴァイザーゲインの残影が……なんという数だ」 ディストラ「一体一体が高い密度とエネルギーを持っています。アインスト・レジセイアと渡り合っていますよ」 アストラ「もっとも、あの戦い方では、この一戦で機体の方は廃棄だろうな。エンジンも焼ききれるだろう」 イングレッタ「構わないわ。どうせ、この戦い一回きりよ、こんな事は」 ヴィレアム「うぉおおおおおおお!ゼラドを……返せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」 ヴォルクルス「!!!!!!」 アインスト・レジセイア「…………」 ギリアム「まだアインストを呼ぶ力が!」 ヴィレアム「邪魔だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!闇刃閃!」 ヴィレッタ「一太刀で切り裂いた!あの巨体を!」 アストラ「だが、バランスを崩した!このままでは!」 ヴィレアム「とどけえぇぇぇぇ」 ヴォルクルス「ギアアアアアアアッ!」 イングレッタ「自分の残影で自分を突き飛ばして軌道修正」 ディストラ「やった……でもゼラドさんが!」 クォヴレー「アストラナガンコクピットを開け!」 ディストラ「はい!」 クォヴレー「間に合えぇぇぇぇぇぇぇっ!」ガシッ! イングラム「よしゼラド救出完了!」 ゼラド「ん……お、お兄ちゃん……お兄ちゃん!お兄ちゃん!お兄ちゃん!お兄ちゃん!私怖かった!ずっと暗くて寂しくて怖かったよぉ!」 クォヴレー「大丈夫だ……ちゃんと助けた。そして、すまない、俺の不注意でゼラドをこんな危険な目にあわせてしまって」 ガイスト「一番、いいところをもっていかれましたね……」 ヴィレアム「いや……いいよ。あの声が聞けただけで……それより……ちょっと疲れた……休ませてくれ」 PM09:30 アーク「ぐ……ああ……」 ミナト「まずいぜ、止血はしたけど傷が深い」 レラ「アーク……ヒグッ!……私……わた……!」 アーク「泣くなよ……俺が撃てって……言ったんだし。それに、カッコくらいつけさせろっての」 咲美「兄さん!……そんな事言ってそのまま死んだら、私許さないわよ!」 アーク「そうだな……飯係が居なくなっちまうしな……」 マーズ「俺が持ってるきゅーめいセットじゃ持ってあと30分だし、まじ死んじゃうよこのままじゃ」 シュウヤ「アーク……せめて年始の麻雀大会で私が勝ってからにしてうださいよ……じゃないと張り合いがないじゃないですか……」 アーク「いやいやいや……どんだけ捻くれた励ましだよ。あ、やべなんか痛みが無くなって来た。いよいよ死ぬんじゃね……」 咲美「兄さぁぁぁぁぁぁぁん!」ドガッ! アーク「痛あああああああ!なぜそこで殴るよ、マイシスター!兄さん暴力以外のコミュニケーション手段が欲しいよほんと!」 咲美「ご、ごめん……って、ええ!」 レラ「アー……ク……?」 アイミ「あの……さっきまで瀕死だったんじゃ」 タカヤ「いきなりぴんぴんして……」 アーク「あれ……これってもしかして」 ハザリア『喜べ、ゼラドも無事救出されて、宇宙で活動していたアインストどもも消滅した。作戦は成功だ。これも全て俺のおかげだな』 ユウカ『場の空気くらい読むべきだね、口をつぐんだらどうだい?』ドガッ! ハザリア『グアッ!』 マリ『ああ、空気を読めないバカのせいでなんか、酷く空気を濁らせてしまってすまない。じきに救助隊が向かうそうだから、 今しばらくは待っていてほしい。あと、今回大活躍のバカの生存を喜んでやれ』 トウキ「だ、そうだ」 レイナ「って、事はヴィレアムたちはちゃんとゼラドを救出できたのね……良かったぁ……」 シュウヤ「しかし、またアークの不死身伝説の始まりですか」 アーク「いや不死身でも痛いものは痛いから、っておわ!」 レラ「……アーク……っグス……」 アーク「いや、あのちょっと……おーいいきなり抱きつかれて俺どうすればいいのよ、てかちょっと咲美さん?なんでこっちを睨んでるの?」 咲美(タイミングを逃した……今から飛びついても二番煎じ……仕方ないかぁ) ミナト「アーク、今回は許してやろう。だが明日、明後日のクリスマス、及びイブにそのような行動があった場合、嫉妬マスクが駆けつけるぞ」 アーク「いやいや、ワケがわからねーよ。てか、何これ、元気になったとたんこの扱いかよ。俺ってカッコイイとダメなのかよ!」 レタス『人にはそれぞれの役目があるんだと思いますわ。たぶん、アークの役目はそういうのじゃないのかと』 アーク「あーもう、いいよいいよ。後、レラ、涙まではいいけど鼻水すりつけるのは止めて」 シュウヤ「ふう……、これで一見落着ですか……あれ、……父さん?」 PM11:00 トウキ「やっと学校についたか……」 ミナト「マジで疲れた……世界の危機とかもう勘弁してくれ」 クリハ「みんな~!お疲れ様!」 トウキ「クリハ!こんなものなんでもないさ!」 ラン「途端に元気になるなあ。愛ってのはいだいやなあ」 キャクトラ「まあ、ここまで極端なのはどうかと思いますが」 ラッシュ「ちょっと、ゼラド先輩……そんなフラフラの状態で!」 アオラ「姉さん、そんな無理しないでほとんど丸一日捕まってたんだから」 ゼラド「大丈夫……それにみんな私のせいであんな迷惑をかけて、私のために頑張ってくれてくれたんだもん。だから、みんなありがとー!」 レイナ「ゼラド!」 イルス「アハハ、なんか、あの笑顔だけで報われちゃうね」 タカヤ「はい……俺達、やったんだなーって思えますよ」 ミィ「そうですの」 ハザリア「まだ頭がぐらぐらするが……、貴様ら、まだ解散命令を出していないぞ。楽しく談笑もいいが、とりあえず報告からだ」 クォヴレー「ゼラド救助班、目的達成。負傷者はなし。ただし、ヴィレアム・イェーガーが現在心身疲労により医務室にいる」 レイナ「ヴィレアムが……何かあったんですか」 ヴィレッタ「単なる過労よ。ちょっと頑張りすぎたってだけ」 レイナ「良かったぁ……」 トウキ「首謀者確保班も目的達成。ただ、シュウヤが」 クリス「シュウヤに何かあったんですか!」 マキネ「あいつ、作戦終了時もぴんぴんしてただろ!」 アーク「いや、そういうんじゃなくて、アイツ気づいたらいなくなってたんだよ」 咲美「それに首謀者のシュウ・シラカワも」 シュウ(ビンボーズ)「その名前を聞くと、どうも違和感を感じますねえ」 クォヴレー「引っ込んでいろ!」 ディストラ「はい、一名様ご案内」 シュウ(ビンボーズ)「造作もありませーん」 イングラム「どういうセリフだ、その吸い込まれるときのリアクションは」 ハザリア「まあ奴なら大丈夫だろう……では、全オペレーションを終了とし、ここに作戦終了を通達する。各自、臨時診療スペースで 検査を受けた後解散。明日は雪だそうだから、ホワイトクリスマスとやらで『姓夜』を過ごせ」 マリ「いや、漢字がおかしくないか?」 ハザリア「最近はこうなのだろう?清しこの夜とか歌いながらラブホテルは満員という。所で、もしもバランガを救出できなかったら、本当に 『クリスマス終了のお知らせ』が出るところだったな」 マリ「縁起でもない事を言うな!」 ユウカ「もう一発蹴っとこうか?」 PM11:10 レイナ「まったく、心身疲労で医務室って、どんな状態よ」 ヴィレアム「いや、まあ仕方ないだろ、ほんと今回は疲れてたんだし。それにしばらくは歩けそうに無いぞ」 レイナ「ふーん。所で、一番いいところをクォヴレーさんに持っていかれたんだって?」 ヴィレアム「あれはしょうがないさ。それに、その後ゼラド、俺にもちゃんとありがとうって言ってくれたし」 レイナ「あらそう……良かったわね。所で、歩けないんだったら、どうしても見られたくない机の二番目の引き出しの中ってのを 見に行ってもいいかしら?」 ヴィレアム「な!頼む!止めてくれ!(あの中には『あのバンド』の新しい曲の楽譜が)」 レイナ「何?もしかして、かなりヤバイエロ本とか隠してある?」 ヴィレアム「無い!そもそも18歳未満はそういうものに手を出したらダメだろ!」 レイナ「うわ!どこの天然記念物よ。今時、少女マンガなんてセックスフリー状態なのに」 ヴィレアム「いや、あれは本当にどうかと思うぞ」 レイナ「まあ男と女が居たらやっとけばいいってのはどうかと思うわね。所で、けっきょくあんなに頑張ったのに何もなかったんでしょ?」 ヴィレアム「俺は見返りのためにやったんじゃないし、まあそりゃちょっとは期待したけど……」 レイナ「じゃ、代わりで悪いけど」チュッ ヴィレアム「!」 レイナ「額で悪いわね。でも、あいにく私も頑張ったんだし、今回はこの程度でがまんしなさい」 レイナ(やっちゃった、うわやっちゃったわよ、ちょっともうどうしよう、キャーキャー) ガイスト「ヴィレアムさん、顔真っ赤ですよ」 ヴィレアム(いや、そりゃそうですよ。てか疲れて頭が働かないから今はもうどうでもいいですよ) ガイスト「ではゆっくり休んでください」 PM11:20 レタス「で、B組みの面々は無事戻ってきたわけだけど、なんでレラがアークにべったりなの?」 咲美「なんでも、まだ兄さん足取りがおぼつかなくて、レラが支えてあげてるんだってさ」 レラ「私……せいだし……階段……背負って……もら……から」 アーク「なんで、咲身は今にも舌打ちしそうな顔で、レラはひたすらうつむいてんだよ」 レタス「やはりお父様に教育されただけあって、女心のおの字も分っていませんわね」 アーク「いや、それよりレタス、お前ってクリスマスに何もらったら嬉しい?(おっちゃんが悩んでたし、一応聞いとくか)」 レタス「エッ……、そ、そうですわね。まあ心が篭っているか、もしくは私の事をちゃんと考えて買っていただいた物なら何でも」 アーク「オッケー、覚えとく」 咲美「兄さん……?私にクリスマスプレゼントのことなんて聞いたことないわよねえ」 レラ「私も……無……」 アーク「いや、何?突然怖い顔になって?俺けが人ですよ」 咲美「でも不死身よね。まあ、今回はこれくらいにしといてあげるわ!」ギュ! アーク「痛たたたたたたた!つねるな!レラもわき腹をつねってるし!あー痛たたたたっ!」 PM11:40 ゼラド「お兄ちゃん、私まだ起きてられるし、皆にお礼を言って回りたいんだけど」 クォヴレー「明日にしろ。今はしっかり休め」 ゼラド「うん……スゥ……スゥ」 ゼオラ「クォヴレー、また今回も迷惑をかけたわね」 アラド「毎度すまねえ」 クォヴレー「気にするな、これが俺の使命だ」 イングラム「今回のことは、極端な事件だ。あまり深く気にすることでもないし、そもそもここの誰に非があるわけでもない」 アラド「悪い奴が居てそいつを倒せばおしまい。確かに分りやすい図式だったけど」 クォヴレー「それに巻き込まれる人が居る。それで不幸になる人がいる」 イングラム「まあ、だからこそ俺達が戦うんだがな」 ゼオラ「所で、今回の首謀者って」 イングラム「首謀者はヴォルクルス。巻き込まれたシュウ・シラカワは行方不明。これが今回の事件の顛末だ」 クォヴレー「そうだな。それで良かったはずだ」 PM11:55 シュウヤ「父さん……」 シュウ「追いつかれてしまいましたか……で、どうしました?あいにく私は貴方達に会わせる顔はありませんよ」 シュウヤ「確かに、父親として最低限の事もせず、ただ金を入れるだけの父親ですね。でも、それでもクリスは会いたがっていましたよ」 シュウ「そうですか……でも会えません。私はまた消えますよ。安心してください、入金は滞りません」 シュウヤ「逃げるんですか」 シュウ「違いますよ。これが私の責任の取り方です。それに、野心を消し、野望を消すには、霞のように生きるしか無いようです。私には」 シュウヤ「……」 シュウ「私は世界を回っているときに、自分の生きる意味を探していました。そんな中でふつふつと浮かぶのは、自分の能力で成功を収める 自分の姿でした。大富豪、学会で名声を浴びる学者、それに家庭を持ちすばらしい人生を送る父……」 シュウヤ「なら、そうすればいい」 シュウ「ですが、その心の隙を邪神はついてきました。ですから私は、消えねばならない。もしも未練を断ち切れたのならこの命も……」 シュウヤ「私は……あなたの事をいい父親とは思いません。ですが、それでも生きていて欲しいとは思っていますよ」 シュウ「そうですか。シュウヤ……私の息子。どうか貴方は幸せな道を歩んでください」 シュウヤ「あなたの進む道にも幸があらんことを」 シュウ「では、さようなら……」 シュウヤ「……」 シュウ「……」 シュウヤ「父さん……私は、今日貴方に会えて、嬉しかったんですよ」 シュウ「フフ……その言葉だけで、これからも生きていけますよ」 なんかホント長くてすまん。
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28代目スレ 2009/02/20(金) ゼラド「そろそろさ、わたしたち免許取れるんじゃないかな!」 レイナ「答えにくい。返事しにくい」 ゼラド「だって、14、5歳の子が機動兵器乗り回してるような世の中だよ? 運転免許くらい取れそうだよ!」 レイナ「まあ、そうかもね」 ゼラド「じゃ、ちょっと行って取ってくる!」 レイナ「あんた、全体的にクルマの運転向いてないと思う」 【教習所】 ゼラド「わあ、空いてるなあ」 マキネ「うん、空いてるんだよ。 少子化だわ景気悪いわで、免許取ろうとするひとなんかいないんだよ」 ヴィレアム「昔は、教習所っていったらキャンセル待ちが付き物だったそうなんだけどなあ。 ゼラド「あれ、ヴィレアムくん、いるの?」 ヴィレアム「な、なんだよ。最近のゼラドは、俺がいたらイヤなのか?」 ゼラド「そういうわけじゃないけど、ヴィレアムくんて免許持ってなかったっけ?」 ヴィレアム「あ、うん、そうなんだけど、その、あの、 ずっとペーパードライバーだったし、ちょっとペーパードライバー講習受けようと思って」 マキネ「あははははははははは!」 ヴィレアム「笑いすぎだ!」 ゼラド「マキネちゃんも免許取りに来たの?」 マキネ「うんにゃ、あたしじゃなくて」 ガー ミズル「あ、シンメトリーさんだ」 ランディ「ヘンな認識の仕方するなよ。 思春期らしくおっぱいに食いつけよ」 ミズル「だって、あそこまでシンメトリーだとおっぱいとして認識できないよ。 ねえ、あれほんとにおっぱいなの?」 ランディ「だってさ。なあ、それほんとにおっぱいなのか?」 ゼラド「えぇっ! そんなこと訊かれるの産まれて初めてだけど! どうなんだろう?」 マキネ「実はおっぱいじゃないんじゃない?」 ゼラド「どうしよう! これおっぱいじゃなかったらなんなんだろう!」 ヴィレアム「お前たち、なにいってるんだ! おっぱいだよ! まごうことなきおっぱいだよ! これがおっぱいじゃなかったら、いったいなにがおっぱいだっていうんだ!」 ゼラド「ヴィレアムくん、日も高いうちからおっぱいおっぱい連呼するのは、どうかと思うよ」 ヴィレアム「えぇ~!?」 マキネ「いい加減こいつらに免許取らせないと捕まるからさ」 ミズル「免許なんかなくても平気なのに」 マキネ「平気じゃダメなんだってば」 ランディ「俺はべつに免許なんか取る必要ないんだけど。 お前が普通に家に入れてくれれば済むだけの話なんだけど」 マキネ「いいから免許取りなよ。 そして地図で探すの難しいような辺境で迷子になって、お土産にタペストリー買ってきてよ」 ランディ「そんな辺境にタペストリーは売ってねえ!」 ゼラド「ねえ、今日から実車乗させてくれるんだって! 早く行こうよ!」 ヴィレアム「ゼラドが、最近なんだか冷たい」 【司会席】 トウキ「さあ! 始まりましたOG町デッド自動車教習! わたくし、司会を務めさせていただきます、バイトのトウキでございます!」 マキネ「司会席ってなによ、あんたなんのバイトよ」 トウキ「だから、司会のバイト」 マキネ「なに、あんたは病気なの? 司会者っていう名前の病気なの? ひと頃のナカイくんなの?」 トウキ「さあ、全車そろって、いっせいに坂道発進です! みなさん、アクセルを軽く踏みつつも、慎重にハンドブレーキを倒してください!」 マキネ「坂道発進にそのテンション、若干ウザいんだけど」 【教習コース内】 ゼラド「えっと、アクセルって右? 左?」 【司会席】 トウキ「ゼラド・バランガ搭乗するはアウディA4! ロングノーズのゆったりしたボディながらスポーツカー顔負けの動力性能を持ち合わせる、 まさにオールマイティーな教習車だぁーっ!」 マキネ「教習車にしちゃ高級過ぎない?」 トウキ「教習所も大変なんです! 生徒の皆さんに少しでも喜んでいただこうと、 教習車に高級車やスポーツカーを使ったりしてるんです!」 マキネ「ああ、はいはい、週プレに書いてあったっけ。 しょうもない芸人呼んできてしょうもないショーやらせたり。 あんたのしょうもない司会も、そうなんでしょ?」 トウキ「しょうもないしょうもないいわないでください! わたくし、この司会の全身全霊を賭けております!」 マキネ「ええ、なにその司会への意気込み。 若干ヒクよ」 トウキ「普段好き勝手やってるくせに、たまに素に戻るのやめてください!」 【教習コース内】 ヴィレアム「ゼラド! クラッチを離しながら、ゆっくりとサイドブレーキを戻していくんだ!」 ゼラド「ええ、クラッチって? わたし、オートマなんだけど!」 【教習コース内】 トウキ「発車にモタついてるゼラドを追い抜き、2台が先行します! ヴィレアム・イェーガーが乗るのは、 特にこれといっていうこともない世界に誇るニホンの大衆車、トヨタ・マークⅡ!」 マキネ「んで、あっちでうちのランディ1/2が運転してんのは、 昔うちの親父が乗ってたマツダ・ファミリアね」 トウキ「おそろしく安直なクルマ選びをしています、マサキ・アンドーさん!」 マキネ「うん、わかってると思うけど、出オチだから。 特に活躍しないから」 【教習コース内】 ランディ「もうちょっと俺に興味持てよ!」 プップー ミズル「Pちゃん、どいて、どいてー!」 【司会席】 トウキ「ミズル・グレーデンが追い上げる! 乗車は、キタノブルーに塗りたくられたランドローバー・レンジローバー!」 マキネ「あの子がいつも乗り回してるやつね」 トウキ「元はスクラップ予定の中古車だっただけにかなり古いものですが、 さすがランドローバー社が誇るオフロード車です! がっしりした外見通り、いかな悪路もものともしません!」 マキネ「教習所の練習コースに悪路もへったくれもないけどね」 トウキ「元はスクラップになる予定だっただけに、相当古いクルマです! さらに放浪癖のある少年が方向音痴を伴ってあちこち乗り回すものだから、車体もべっこべこに凹んでいます! しかし、さすがはランドローバー社の誇るオフロードカーです! 衰えをまったく感じさせない! スピードをまったく緩めずにコーナーに突っ込み、車体の尻を盛大に振ります! 重厚感溢れるボディからは想像もできないコーナリング性能だぁーっ!」 マキネ「性能っていうか、明らかに中学生が持ってていいドライビングテクニックじゃないんだけどね」 ミズル「ふふ、タイヤ越しに伝わる地面のうねり、ガソリンの匂い、エンジンの歌声、 アートだよ、この組み合わせは。 さあ、おれのキタノブルーは性格悪いぞ!」 ミナト「直線ならこっちだろ!」 プァーン! 【司会席】 トウキ「この、品のない排気音はぁーっ!」 マキネ「あれ、ミナトじゃん」 トウキ「ミナトが駆るフェアレディZだぁーっ! そのボディは、鮮やかな青色に塗られています!」 ザザッ トウキ「おっと、ここでドライバーのミナトから通信です。 はい、なんでしょう、こちら司会のトウキ!」 ミナト『兄貴、うるせえ』 トウキ「なんてこというんだ! お兄ちゃん、いま頑張ってる! お兄ちゃん、いま輝いてる!」 ミナト『兄貴の分際でお兄ちゃんとかいってんじゃねえ、キモい』 トウキ「兄貴がお兄ちゃんじゃなかったら、俺はいったい何者なんだよ!」 マキネ「実はおっぱいなんじゃない?」 トウキ「適当なこといわないでください!」 マキネ「わかった。あんたら兄弟、単純にウザい」 トウキ「ウザくないし! ミナト、運転に集中しろ! そこがただの教習コースだと思うな!」 マキネ「横に教官が座ってないあたり、ただの教習所じゃないよね」 トウキ「教習所の教官は、いまリストラの嵐に怯えています!」 マキネ「しょうもない司会雇ってる暇があるなら教官雇おうよ。 じゃあ、ここ、免許も持ってない初心者が好き勝手にクルマ乗り回してるだけの場所じゃん」 【教習コース内】 ミナト「なぁに、踏み切り発進くらい、軽くこなして見せるぜ。 停止線の前で一時停止して、目と耳で左右の安全を確かめる。 遮断機が上がっても、すぐ発車しちゃいけない。 ギアを低速に入れて、でも決して踏切内で停車することなく通過するんだ。 たまに死角から警官が張ってたりするから、慎重には慎重を期さなきゃならねえ!」 キアイノ ハイッタァ~Hi!Hi!Hi!♪ オンナドウシ♪ ヤルトキャヤルノサ♪ ミナト「なぁっ!?」 アッオイ スポーツカーヲ パパニ カッテモラッテ♪ ヘナチョコオトコハ ダメダァメ~♪ ミナト「あれは、年を追うごとに残念になっていったハロプロシャッフルユニット! その第一弾の中でも、最大人数を誇る青色7の『青いスポーツカー』! 一見どうでもいいメンバーを適当にブチ込んだだけに見えるけれども! シャッフルユニットにおけるいいらさんのんたんセット伝説はここから始まった! なぜならのんたんがいないと、いいらさんがむくれるから! 存在自体が萌え要素のぉーっ!」 がしゃーん 【司会席】 マキネ「あ、事故った」 トウキ「当教習所が誇るシミュレーターによる映像に引っかかったのです!」 マキネ「道路横切ってったジイさんがそのまんま後ろ歩きで引き返してきたり、 もの凄い執念でボール追っかけてくるガキが出てくるアレね」 トウキ「対向車は来ないだろう! 道を譲ってくれるだろう! 誰も飛び出してこないだろう! 自動車の運転をするにあたり、もっともいけないのがこうした『だろう運転』です! ドライバーは常にあらゆる可能性を考えなければなりません! 当然、踏み切りの中ですでに半数以上が残念なことになった シャッフルユニットがゲリラライブをしないという可能性も考えなくてはなりません!」 マキネ「『侍戦隊シンケンジャー』ってさあ、『とめはねっ』とコラボするかなあ」 トウキ「レースに飽きて『とめはねっ!』のことを考え始めないでください!」 マキネ「だってさあ、カワイ先生っていったら 『帯ギュ』で柔道選手権のポスターやって、 『モンキーターン』で競艇のポスターやって、 じゃあ今度は全国高校生書道コンクールとかのポスターやんなきゃあ」 トウキ「やめてください! カワイ先生にそんな義務はありません!」 マキネ「じゃあなんてアバレンジャーは釣りバカ日誌とコラボしちゃったのさ!」 トウキ「アバレンジャーの釣りバカ日誌編は忘れてあげてください!」 マキネ「あのコラボは誰が望んでたのさ!」 トウキ「釣り好きなお父さんとかが望んでたんです、たぶん!」 【コース内】 ミツハル「やれやれ、しょうがないね。 子供は速く飛ばすことしか考えてないんだから」 【司会席】 トウキ「あーっと、ペーパードライバー講習に来てたミツハル・イスルギさんの HUMMERがミナトのフェアレディZをはね飛ばすーっ!」 マキネ「この教習所が道交法とか教えてないのはよくわかった」 トウキ「必要以上に頑丈なボディと、 明らかに地球に優しくない燃費が売りの軍用車上がりのアメリカ車! しかし、なんということでしょう! 痛絵です! あられもない姿をした二次元たちが、HUMMERの車体をところせましと埋め尽くしています! 史上、これほどむごたらしい文化侵略があったでしょうかーっ!」 マキネ「ミツハルさーん。あんた日系企業のけっこうエラいひとなんだから、ニホン車乗ってよ」 ザザッ ミツハル『イヤだねっ! デトロイトでせっせとクルマ組み立ててるプアホワイトどもをあざ笑うため、 僕は胸を張ってこの痛HUMMERのハンドルを握る!』 マキネ「デトロイトのプアホワイトたちも、 自分たちの労働の成果が、まさかこんな痛々しい使われ方されてるとは思わないよ」 がんっ マキネ「あ」 トウキ「ミツハルさんの痛HUMMER、案の定L字クランクでひっかかりました!」 マキネ「まあ、ニホンの公道走るようには出来てないからね、あのクルマ」 トウキ「どうしたことでしょう、ミツハルさん。 まったくリカバーしようとしません。 それどころかエンジンを切り、シートをリクライニングさせ始めました。 リクライニングしています! めちゃくちゃリクライニングしています! クルマのシートは、あれほどリクライニングするものだったのでしょうか! いったい、なんのつもりであんな改造を施したのでしょうかーっ!」 ザザッ ミツハル『カーセックスなんてね、ファンタジーなんだよ!』 トウキ「ふて寝だぁーっ! それなりに社会的地位もある、年表的にいつ産まれたのかよくわからない成人男性、 教習コースの真ん中でまさかのふて寝ーっ!」 【教習コース内】 ゼラド「えぇっと、アクセルはこっち。 ハンドルは八の字に持って、まっすぐ前を見る」 【司会席】 トウキ「ミズルが調子に乗ってぶんぶん飛ばしている一方、 ドライバーゼラドはようやく運転に慣れ始めてきた模様!」 マキネ「少し遅れて、ヴィレアムのマークⅡが面白くも何ともない走りをしてるよ」 トウキ「おや、ランディ1/2のファミリアが見えません!」 マキネ「あそこのフェンスに大穴あけて、どっか行っちゃったよ」 トウキ「見てたんなら止めてください!」 マキネ「お、ミズルのレンジローバーもとろとろあと追っかけてく。 こりゃあ、一週間くらい帰ってこないパターンだね」 トウキ「明らかに公道に出てはいけない種類の方向音痴、 ランディ1/2ここでコースアウト! さあ、このままマイペース運転のゼラドが優勝してしまうのでしょうかぁーっ!」 マキネ「優勝ってなにさ。教習じゃなかったの?」 トウキ「あーっと、しかし! ご覧ください! コース外から突如乱入する黒い影があります!」 【コース内】 ディストラ「免許ですって! ダメよ、ダメダメっ、ゼラドちゃん! バランガ家に、ファミリーカーなんていらないのよぉーっ!」 【司会席】 トウキ「ディストラさんだぁーっ! メイド服のスカートをはためかし、 土禁上等ディス・アストラナガンさん、白い太腿も露わにゼラドのアウディを追い上げるーっ!」 マキネ「ちらっちら、ちらっちら白い柔肉が見えてるんだけどさあ、 あれ、穿いてないよね。明らかに穿いてないよね」 トウキ「果たして、バランガ一家がジャスコに乗り付けるのにふさわしいのはどちらなのかぁーっ!」 【コース内】 ブアァァァァァァァンッ! ゼラド「うぅ、お姉ちゃん!」 ディストラ「ゼラドちゃん! すぐにその邪悪な鉄の箱から降りなさい! わたしが! お姉ちゃんがいればいいじゃない! お姉ちゃんのほうが、ずっと速く走れるのよ!」 ゼラド「そんなことっ、そんなことないっ! わたしだっていつまでも子供じゃない! 自分で、速く走れるもん!」 【司会席】 トウキ「ゼラド、加速ーっ! タイヤから白い煙を巻き上げて、いま、最終コーナーをターンするーっ!」 マキネ「週プレってさあ、最近妙にカード会社にケンカ売ってるよねえ。 でも全国的にそこそこ知られてる雑誌の記者さんが フツーにサラ金に借金してるのはどうかと思うよね」 トウキ「週プレを読まないでください!」 【コース内】 ピシッ ピシピシッ! ゼラド「車体が軋む? お姉ちゃんの加速に着いていけてないんだ!」 ディストラ「ふふふ、四輪車さん、どうされたんですか? 息が上がってきてるんじゃありませんか?」 ゼラド「お願い、アウディくん! もう少しだけ頑張って!」 ディストラ「ええ、恥じることはありませんとも。 決してあなたが遅いというわけじゃありません。 わたしが! そう、わたしが速いから!」 ゼラド「もう少し、もう少しだけ! 勝てないまでも、止まらないで! わたしに、最後まで走らせてっ!」 プァァァァァァァンッ! 【司会席】 トウキ「ゴール! 数々の犠牲を産んだ教習コースに、いま勝者が誕生したぁーっ! 先着は胸の差でディス・アストラナガンさん! いま、たからかに両腕を振り上げ勝利の勝ちどきを上げるーっ!」 マキネ「自動車相手に敵意剥き出しすぎだよね、あの悪魔王」 【教習所内】 ディストラ「どう、わかったでしょう、ゼラドちゃん! さあ、お姉ちゃんとジャスコに行きましょう!」 ゼラド「はぁ、はぁ、負けちゃった。 でも、最後まで頑張ってくれたね。ありがとう、アウディくん」 ディストラ「そんな、たった一時間乗っただけのクルマに、 ご主人様は決して向けてくれない慈しみの目を!」 玉アヤ「どうやら、大切なことをつかんだようね」 ゼラド「玉アヤ先生!」 トウキ「玉アヤ教官!」 マキネ「え、教官なの? あの玉、どうやって運転教えてんの?」 玉アヤ「こうやってよ」にゅっ マキネ「うわっ! 出た! にゅって出てきた! 白い手と足がにょきって生えてきた! 怖ッ! キモッ!」 玉アヤ「たしかに自動車はただの移動手段なのかもしれない。 でもね、それだけじゃあないのよ、ヒトとクルマはね。 愛車を慈しむその心は、どんなポンコツだって世界一のスーパーカーにしてくれるのよ」 ゼラド「うん、わたし、このクルマが好きかもしれない。 このクルマで、公道を走りたいかも!」 玉アヤ「免許が取れたらね」 ゼラド「はい、わたし、教習がんばります!」 玉アヤ「18歳になったらまた来てね」 ゼラド「あ、やっぱり18歳じゃないと取れないんだ、免許!」 マキネ「ドラゴンボールのさあ、 アニメが原作に追いつかないための穴埋めエピソードがこんなオチだったよねえ」 トウキ「やけにカジュアルなカッコした悟空さとピッコロさんなんて知りません!」 マキネ「や、そろそろ本気でうるさいし」 キキッ ヴィレアム「結果、俺が持ってる免許ってなんだったんだろう」 マキネ「ユンボとかじゃないの?」 ミツハル「さーって、リハビリ終了! デートに行ってこようかなぁ~」 ヴィレアム「え、ミツハルさんデートなんですか!」 トウキ「その痛HUMMERで公道出るんですか!」 ミツハル「僕だってねえ、たまには自分から振ることがあるんだよ! あのアバズレ、よりにもよってマオ社のドラ息子と僕を二股かけてやがった! この痛HUMMERに詰め込んで、彼女の会社の同僚がウロウロしてる ザギンやギロッポンをゆっくりと走り回る刑だ!」 トウキ「なんて勝者のいない戦いなのでしょうか!」 ゼラド「いろいろなカタチがあるんだね、ヒトとクルマって」 玉アヤ「あれは悪い例よ」 ゼラド「はい!」
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No000カード名 CP/種類 解説